作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 此処を先途と救済を |
| 作者 | よるのすきま |
| ジャンル | ローファンタジー |
| 総文字数 | 118,722字 |
| 話数 | 23話 |
| 1話平均 | 5,161字 |
| 総合ポイント | 10pt |
| ブックマーク | 0 |
| 最終更新 | 2025-11-30 |
評価
総合スコア: 60/100
コメント: 王道テンプレを忠実に消化。読みやすいが、工夫や差別化ポイントが乏しく埋もれる。元パーティの小物感がやや不足。
5軸評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 文章力 | ★★★☆☆ (3/5) |
| 導入の引き | ★★☆☆☆ (2/5) |
| 独自性 | ★★☆☆☆ (2/5) |
| キャラクター | ★★☆☆☆ (2/5) |
| 構成力 | ★★★☆☆ (3/5) |
独自性スコア: 12/100
テンプレ度 88/100(低いほど独創的)
詳細レビュー
「勇者パーティからの追放」という、なろうにおける最激戦区ジャンルに挑みながら、あまりにも「行儀が良すぎる」印象だ。文章は読みやすく構成も破綻していないが、それゆえに毒にも薬にもならない凡作の域を脱せていない。最大の問題は、読者が最も期待する「カタルシス」の設計が甘い点だ。追放側の勇者たちの小物感は指摘通りだが、単に「無能で嫌な奴」という記号に留まっており、彼らが没落した際の爽快感が想像の範囲を超えない。また、主人公レオンの能力や行動も「お約束」の範疇であり、本作ならではの「この設定は新しい」と思わせるフックが20話時点で見当たらない。タイトルに「救済」を掲げるのであれば、単なるテンプレのなぞりではなく、レオンが救う対象やその手法において、読者の倫理観を揺さぶるような深み、あるいは圧倒的なチートによる視覚的快感が必要だ。現状、ランキング上位に食い込むには「この作者にしか書けない」というエゴが圧倒的に不足している。厳しい言い方だが、このままでは数多ある追放物の中に埋もれ、数話後には読者に忘れ去られるだろう。
強み
- 文章が非常に平易で読みやすく、なろう読者の「スマホでの隙間読み」に適している
- 「追放→美少女との出会い→実力発揮」という黄金律を外さない安定したプロット
- 「救済」というキーワードにより、単なる復讐劇ではない物語の広がりを予感させる
気になる点
- ヘイト管理の失敗。元パーティの悪行がテンプレートすぎて、読者の「こいつらをぶちのめしたい」という情動を十分に引き出せていない。より具体的な裏切りや屈辱を描くべき。
- 主人公の個性が希薄。受動的な行動が多く、彼自身の信念や「なぜ救済にこだわるのか」という内面的な深掘りが不足している。読者が自己投影するには魅力が薄い。
- 独自システムや固有名詞のフック不足。魔法やスキルの描写が一般的すぎて、視覚的な新しさがない。独自の理論や意外なスキルの活用法を提示し、知的好奇心を刺激すべき。
こんな人におすすめ
追放ものの王道展開をストレスなく、安定した文章で楽しみたい層。過激な描写を避けたい読者。
あらすじ
「アステリズム研究所」と名付けられた研究所で暮らす8人の物語。 それぞれ年齢も性別もバラバラ。物心ついた時から研究所の中で暮らしている。 今日も今日とてそれぞれに与えられた「研究」に明け暮れる日々。真面目に取り組むものもいれば、そうでないものもいる。 なんの変化もない日常だと、誰もが思っていた。 ──「その日」が、訪れるまでは。
この作品は「pixiv」にも同名シリーズとして掲載しています。